夢をメモするからユメモ。秩序も筋道もないユメモ。
毎日一緒に登下校している友人がいた。
友人は私のことをかなり仲の良い友達だと思っていたようだが、私は違った。
仲が良いからではなく、向こうがついてくるから一緒にいる、という感じだった。
正直疎ましい気持ちもあった。
好意的な感情は全くなかった。
ある日、私は登校前に結婚式の簡単な打ち合わせをしなければならず、自宅へ向かった。
私は両親をなくしていた。
なので自宅にはほとんど帰っていなかった。
どこか別の場所で寝泊まりしていたと思う。
私は独りだった。
姉も妹もいなかった。
家族を全て失っていた。
しかし私は、寂しいだとか悲しいという気持ちには、フタをして触れないようにしていた。
頼れる人はいなかったが、
「まあ何とかやっていくしかない、これが現実だ」
と思っていた。
私は長靴を履いて自宅へ向かっていた。
「もう春だから、長靴でなくてスニーカーにしよう」
と思いながら、まだ道以外の場所には雪がかなり残る、自宅付近を歩いた。
自宅のすぐ側で、友人に会った。
「私用事あるから先に行ってていいよ」
と言うと、友人はついてきた。
鬱陶しいと思った。
さっさと一人で行けよ、と思った。
自宅の玄関の鍵を開けようとすると、すでに開いていた。
私より先に誰か来ているらしい。
茶の間には伯母がいて、面倒くさそうにコタツにもたれて座っていた。
伯母の前には箱に入った書類が用意されていた。
この伯母とは疎遠で、私は彼女が好きでなかった。
自宅に入られ、勝手に茶の間で気の抜けた格好をされていることが、不快だった。
家族との思い出が汚される気がした。
伯母の方も、私のことなどどうでもいいようだった。
たまたま伯母以外に親類がいないので、仕方なく書類を整えている、という感じだった。
お互いそうだった。
最低限の会話しかせず、少しだってこの人との時間を持ちたくないと、お互いに思っていた。
書類に関して話をしようとすると、
「なあに?何の書類?」
と、友人が覗こうとした。
プライベートにまで踏み込ませる気はなかったので、
「私遅刻していくと思うから、学校行ってていいよ」
と、追い出そうとした。
「ううん、大丈夫。待ってる」
と、友人は言った。
「待つな、早く家から出ていけ」
と私は思ったが、口には出さなかった。
「ここにいたいならいれば?」
と、私は冷たく友人に言い、
「外で話しましょう」
と、伯母に言った。
伯母は、
「どっちでもいいけど」
と、本当にどうでもよさそうに答えた。
外へ出るために玄関へ向かうと、友人もついてきた。
私はうんざりしていた。
空気くらい読め、嫌われていることに気づけ、と思った。
伯母は、書類を外へ持って出る準備をしているらしく、まだ茶の間にいた。
伯母からすれば、実家なのだから好きに過ごして当たり前、という感覚なのだろうが、私には、余所の人が自宅で我がもの顔をしている、という感じしかしなかった。
不愉快だった。
大切な場所を土足で荒らされたような気分だった。
友人についても、本人は親友とでも思っているのか、尽すような態度や私のプライベートは教えてもらって当たり前、という態度が気にくわなかった。
伯母とは必要最低限話したくなかったし、友人とはできることなら話もしたくないと思っていた。
二人が嫌いで、私は始終嫌な思いをしていた。
友人は私のことをかなり仲の良い友達だと思っていたようだが、私は違った。
仲が良いからではなく、向こうがついてくるから一緒にいる、という感じだった。
正直疎ましい気持ちもあった。
好意的な感情は全くなかった。
ある日、私は登校前に結婚式の簡単な打ち合わせをしなければならず、自宅へ向かった。
私は両親をなくしていた。
なので自宅にはほとんど帰っていなかった。
どこか別の場所で寝泊まりしていたと思う。
私は独りだった。
姉も妹もいなかった。
家族を全て失っていた。
しかし私は、寂しいだとか悲しいという気持ちには、フタをして触れないようにしていた。
頼れる人はいなかったが、
「まあ何とかやっていくしかない、これが現実だ」
と思っていた。
私は長靴を履いて自宅へ向かっていた。
「もう春だから、長靴でなくてスニーカーにしよう」
と思いながら、まだ道以外の場所には雪がかなり残る、自宅付近を歩いた。
自宅のすぐ側で、友人に会った。
「私用事あるから先に行ってていいよ」
と言うと、友人はついてきた。
鬱陶しいと思った。
さっさと一人で行けよ、と思った。
自宅の玄関の鍵を開けようとすると、すでに開いていた。
私より先に誰か来ているらしい。
茶の間には伯母がいて、面倒くさそうにコタツにもたれて座っていた。
伯母の前には箱に入った書類が用意されていた。
この伯母とは疎遠で、私は彼女が好きでなかった。
自宅に入られ、勝手に茶の間で気の抜けた格好をされていることが、不快だった。
家族との思い出が汚される気がした。
伯母の方も、私のことなどどうでもいいようだった。
たまたま伯母以外に親類がいないので、仕方なく書類を整えている、という感じだった。
お互いそうだった。
最低限の会話しかせず、少しだってこの人との時間を持ちたくないと、お互いに思っていた。
書類に関して話をしようとすると、
「なあに?何の書類?」
と、友人が覗こうとした。
プライベートにまで踏み込ませる気はなかったので、
「私遅刻していくと思うから、学校行ってていいよ」
と、追い出そうとした。
「ううん、大丈夫。待ってる」
と、友人は言った。
「待つな、早く家から出ていけ」
と私は思ったが、口には出さなかった。
「ここにいたいならいれば?」
と、私は冷たく友人に言い、
「外で話しましょう」
と、伯母に言った。
伯母は、
「どっちでもいいけど」
と、本当にどうでもよさそうに答えた。
外へ出るために玄関へ向かうと、友人もついてきた。
私はうんざりしていた。
空気くらい読め、嫌われていることに気づけ、と思った。
伯母は、書類を外へ持って出る準備をしているらしく、まだ茶の間にいた。
伯母からすれば、実家なのだから好きに過ごして当たり前、という感覚なのだろうが、私には、余所の人が自宅で我がもの顔をしている、という感じしかしなかった。
不愉快だった。
大切な場所を土足で荒らされたような気分だった。
友人についても、本人は親友とでも思っているのか、尽すような態度や私のプライベートは教えてもらって当たり前、という態度が気にくわなかった。
伯母とは必要最低限話したくなかったし、友人とはできることなら話もしたくないと思っていた。
二人が嫌いで、私は始終嫌な思いをしていた。
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