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夢をメモするからユメモ。秩序も筋道もないユメモ。
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ゆき
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女性
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夢をメモする習慣があると脳が活性化するというのは本当だろうか。

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小さなテーブルを囲んで4人でテスト勉強をしていた。
「計算テスト」と呼ばれる算数(数学)の総合テストである。
中学生だったと思う。
小学校の1年からずっと気になっていた男の子と、幼馴染みの女の子がいた。
もう一人はあまり意識していなかったので、誰かわからない。
男の子の友人である。

男の子と女の子は、とても頭の良い子で、成績も良かった。
負けず嫌いな私は、ずっと二人より良い点数をとってみたいと思っていた。
けれども、小学校の頃ならまだしも、中学にあがってから、実力の差は開くばかりで、悔しい気持ちが募った。
どんなに勉強しても、二人には敵わないと思いながら、プライドだけは高く、同等の場所にいたいという気持ちを捨てきれなかった。

私は、独り言のように何かを言いながら、二人のうちどちらかが手を止めて相槌でも打ってくれないかと思っていた。
話す内容を探すために、鞄の中を意味もなくいじったりした。
私は勉強をしても二人には敵わないのがわかっていたので、席に着いてはいるものの、手は動かしていなかった。

そのうちに女の子が、
「私髪洗わなくちゃ」
と言って、洗い出した。
それで、
「私も!」
と言って、私も洗うことにした。
とりあえず会話のきっかけができて少し嬉しかった。
はたと気づくと、私は髪をお湯で濡らさずにシャンプーをつけていた。
「髪濡らすの忘れちゃった!」
と、私が言うと、
「あーぁ…」
と女の子が苦笑した。
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卒業式が間近になっていた。
在校生は、卒業生のための準備をするように言われていた。

式では、在校生の態度や服装によって、クラスごとに点数をつけて競い合うことになった。
各クラスがそれぞれに工夫をした。
隣のクラスでは、「卒業生、入場」という声と共に、全員が一斉に服装を整える作戦だった。
「あいつらの作戦、上手くできてるなぁ」
と、こちらのクラスの誰かが言った。
卒業生入場と同時に服装を直すということは、明らかに卒業生のためにそうしているというアピールであって、なるほど効果的かもしれない、と思った。
私たちのクラスは、何の捻りもなく、ただイイコにすることに撤していた。

それとは別に、私たちは全員が緑川の大吟醸を1リットルずつ、持ってくるように言われていた(念のため書き添えるが、緑川というのは日本酒の名前である)。
これはクラスの点数には関係なく、在校生全員に言われたことである。
それで卒業記念品を作るらしい。
お菓子とか、そんなモノだと思う。

卒業式の前日になっても、私はまだ緑川を用意していなかった。
朝、早めに家を出て登校途中で購入して行こうと思い、バスの時間を調べるために、バス停へ向かって夜道を歩いた。
上に架った高速道路のオレンジ色の光が道を照らしていたので、それほど真っ暗というわけでもなかった。
バス停への道の途中、クラスメイトがしゃがみこんでいるのを見つけた。
この子は身体もびっくりするほど細いし、たまに貧血を起こしたりする。
「どうしたの、大丈夫!?」
と、クラスメイトの隣にしゃがみこんで様子を見ようとすると、
「…ガスが…」
と、彼女は答えた。
「飛行船を見つけて乗っちゃったの。私飛行船とか興味あって…でも飛行船ってガスで動くでしょう?」
見れば、クシャクシャに潰れた銀色の飛行船と、その部品の風船のようなものが落ちていた。
「飛行船のガスって何だっけ?」
私は、ヘリウム?と思いながら尋ねた。
「昔はヘリウムだったんだけどね、今は…」
彼女は二つのガスの名前を挙げた。
私も知っている名前だった。
とにかくその飛行船は、二種のガスを混合して使用し、飛ぶものらしかった。
そして彼女はそれを吸ってしまったのである。
そういう会話をしていくらもしないうちに、小さなワゴン車が走って来た。
彼女は、
「あっ、習い事の迎えの車来たからもう大丈夫」
と、車に乗って行ってしまった。
テニスだか水泳だかバドミントンだかバレーだか、何かのスポーツを趣味でしているのだそうだ。

それから私はバス停へ着いて、時刻表を眺めた。
するとそこへクラスメイトがやって来て、
「もしかしてゆきちゃんもまだ買ってないの?」
と言ったので、私は肯定した。
「このバスで行こうかな」
と言って、よく見ると、そのバスでは緑川酒造を通り過ぎてしまう。
バス停に紐でぶら下げられた防水加工の時刻表を、ペラペラとめくって、緑川酒造で止まるバスを探した。
バスが見つかったので、
「あっ、これなら止まる」
と言って見ると、今度はそれは学校の最寄りのバス停に止まらない。
「役場前で降りて歩くしかないね」
と、クラスメイトが言った。
「役場前に何時?」
と尋ねると、
「7時10分」
と、彼女は答えた。
「それから学校まで歩いて間に合うかな?遅くない?」
と、私が不安げに言うと、
「ううん、早い(早すぎる)」
と、彼女は苦笑した。
じゃあ遅れるよりはいいから、それに乗ることにしようということになった。

そして帰ろうとすると、
「あっ、ゆきちゃん。どうしたの、送っていこっか?」
と、隣のクラスの顔見知りが声をかけてきた。
車だった。
それほど親しいわけではないし、ギャルかギャルでないかといえば、美白ギャルとでも言いたくなるような、私の少し苦手なタイプだったので、断ろうと思ったが、押しに負けてしまった。

私とクラスメイトは、後部座席に乗り込んだ。
車の彼女も、友達と二人連れだった。
前の方の席から、
「あっ、グロスはしちゃいけないのに~」
「今日はもうラーメン食べなければ大丈夫~」
という会話が聞こえてきた。
明日の卒業式では、派手なメイクをしないようにとクラスで決めたのであろう。
彼女は、毎日夜遅くに主な食事をしていて、それはラーメンが多いらしかった。

家の近くに車が来て、通り過ぎるか過ぎないかという時にハッと気づき、
「あっ、ここで止めてくださ~い!」
と、私は言った。
しかしなかなか車は止まらず走り続け、かなり過ぎた所でやっと止まった。
見知らぬ商店街へ来てしまった。
白い街灯と、居酒屋の明かりが寂しく辺りを照らしていた。
家まで大分歩かないとならないなぁ、と思った。
でもまぁ、車は直進してきたのだし、逆方向に真っ直ぐ歩いていればいつか着くさ、と思い、そうすることにして、
「ありがとう」
と言って車を降りた。
あまり乱暴にしては失礼だと思い、静かに車のドアを閉めた。
しかし思いのほかドアが重い車で、半ドアになってしまった。
私はまたドアを開けて、今度は少し力を込めて閉めた。
車はまた、寂れた商店街を走って行った。
青空。白い雲。
写真を撮ろうと、父のデジカメを借りた。
しかし結局撮らなかった。

ユリ。
おしべ(花粉)のついているのと処理してあるの。
花弁は白いものと、黄色に赤みがかったオレンジの線の模様の入ったもの。

パチンコ。
「ドラゴンボールが何故パチンコにならないか知ってる?」
と言ったら、
「人が意識不明になるからでしょ」
と、姉が言った。
「そうなの!?」
と言ったら、
「毎日ニュースでやってるのに、知らないの?」
と、かなり笑われた。

漫画を読まない父が、珍しく熱く某漫画について語っていた。
「桑原も大変なんだよ、主人公だから」
桑原という人物はその漫画の主人公ではない。
指摘しようとしたが、結局していない。
妹と一緒に、車の後部座席に乗っていた。
どこかへ遊びに行った帰りだったと思う。
車を運転しているのは、職場の男の人だった。
私はこの人が少し好きで、それなりに仲良くなってはいたが、恋愛対象としてはあまり相手にされなかった。
けれども、彼は思わせぶりともとれるような態度をとっていたので、シャイなだけで、少しは向こうも気があったのかもしれないと、自惚れてもいる。
彼は、
「この辺ってどこか休日行くとこないかなぁ」
と、運転しながら話しかけてきた。
言外に、
「今度一緒に遊びに行こうよ」
と言われたような気がした。
しかし私は彼氏ができたばかりだったので、それは無視した。
「温泉とかいっぱいありますよね。GWも終わったからそんなに混んでないと思うし」
と、私は答えた。
「温泉かぁ…確かに多いよね」
と、彼はあまり気乗りしない様子で言った。
「山も多いですから、登山でもしてみてはどうですか?」
と、私が言うと、
「何か登山好きな人やけに多いよね」
と、彼が答えた。
「そうですね、楽しい人は楽しいんでしょうね」
と、私は言った。

そういう話をしながら、自宅近くへ来たので、車を止めてもらった。
車から降りようとすると、職場の先輩というか、友達が見えた。
彼女は彼と仕事を共にすることもあり、彼と仲が良かった。
私が彼に好意を寄せていることを知っていて、よく長電話をしてくれた人だ。
しかし彼女も彼に好意を持っていたように思う。
お互い彼が好きと言えないまま、たくさん彼の話をした。
私は彼の車に乗っていたことを、彼女に気づかれたくないと思った。
彼女はひやかすだろうし、そうしながら、私に彼を取られるような気持ちになるのではないかと思ったからだ。
私より彼女の方が、ずっと彼との付き合いは長い。

車を止めたのが、少し傾斜のある道だったこともあり、私は車を降りた途端、バランスを崩して転んでしまった。
慌てて起き上がって、車の開いたドアのところへ戻った。
そして妹が降りるのを待ち、
「ありがとうございました」
と、運転席に声をかけた。
車が去ってから、先輩の方を見ると、先輩もこちらを見ていた。
気づかれた。
転んだときに、声を出したからだろう。
先輩は、
「ゆきちゃん」
と、笑いながら道路を横断してこちらへ来た。
「なぁに、彼と一緒だったの~?」
案の定ひやかされた。
それから3人で歩きながらお喋りをした。
先輩の家のすぐ近くまで来ると、急に先輩が苦しげに下腹部を押さえ、しゃがみこんだ。
私は慌てたが、
「大丈夫…」
と、先輩は顔をしかめながら言った。
大丈夫でなくても大丈夫と言う人なのだ。
道端に3人しゃがみこんで、先輩が妊娠していることを知った。

先輩は、昔に婚約者を癌で亡くしており、以来恋人を作ろうとはしなかった。
いよいよ末期という時に、せめて婚姻届だけでも、と思ったが両親が許さなかったという。
それからは、亡くなった彼がいつまでも彼女の一番であり、他の人と付き合う気はないと言っていた。
一生結婚もしないだろう、と言っていた。
私が好意を寄せた彼に、確かに先輩も好意を寄せているように見えたが、それもどれほどだったのか、私にはわからなかった。
昔の婚約者を超える程ではないような気もしたし、もしかしたら二人は付き合うかもしれないという気もした。
だから、先輩に妊娠するようなほどの相手ができていたことに、私は驚いた。

妊娠している人が下腹部を押さえて苦しむというのは、素人ながら危険だとわかったので、とにかく何とかしなくては、と思った。
とりあえず横にしたいが、先輩は動ける状態ではない。
家はもうすぐそこだというのに。
冷える屋外に居ることも、よくないと思った。
私は、
「先生、家の鍵を貸してください。私が先生の家へ行って、部屋を暖めてきますから(私は彼女のことを「先生」と呼ぶ)」
部屋を暖めてくる間に、何とか動けるようになるかもしれないと思った。
しかし先輩は首を振った。
「大丈夫」
と言い張る。

そこへ車が通りかかり、私たちを乗せてくれた。
職場の人だった。
私たち3人は、後部座席に乗り込んだ。
先輩を真ん中にして、右に私、左に妹が座った。
先輩の具合は、良くなったようだった。
助手席の男性が、後ろへ顔を向けて話しかけてきた。
「いつもどこで遊んでます?楽しいとこってあります?」
私は、
「美術館!」
と、答えた。
先輩が、
「美術館ってそんなに何度も行って楽しいの?」
と、少し笑いながら言った。
私は、
「んっとねー、トリックアートの美術館が好きなんです」
と答えた。
「トリックアート?」
と先輩に尋ねられ、前の席の人もわからないようだったので、車内の人みんなに聞こえるように説明した。
「いつも誰と行くの?」
と聞かれたので、妹の方を目で指した。
妹は、ニコニコしながら、「私、私!」
というように自分を指差していた。
前の車では黙って大人しかった妹だが、今度は女性が一緒ということで、緊張は少ないようだった。
私は、妹が自分を指す様子を少し真似て、両手の人指し指で自分の頬を指し、
「ねー」
と、妹に少し首を傾げてにっこりした。
毎日一緒に登下校している友人がいた。
友人は私のことをかなり仲の良い友達だと思っていたようだが、私は違った。
仲が良いからではなく、向こうがついてくるから一緒にいる、という感じだった。
正直疎ましい気持ちもあった。
好意的な感情は全くなかった。

ある日、私は登校前に結婚式の簡単な打ち合わせをしなければならず、自宅へ向かった。
私は両親をなくしていた。
なので自宅にはほとんど帰っていなかった。
どこか別の場所で寝泊まりしていたと思う。

私は独りだった。
姉も妹もいなかった。
家族を全て失っていた。
しかし私は、寂しいだとか悲しいという気持ちには、フタをして触れないようにしていた。
頼れる人はいなかったが、
「まあ何とかやっていくしかない、これが現実だ」
と思っていた。

私は長靴を履いて自宅へ向かっていた。
「もう春だから、長靴でなくてスニーカーにしよう」
と思いながら、まだ道以外の場所には雪がかなり残る、自宅付近を歩いた。
自宅のすぐ側で、友人に会った。
「私用事あるから先に行ってていいよ」
と言うと、友人はついてきた。
鬱陶しいと思った。
さっさと一人で行けよ、と思った。

自宅の玄関の鍵を開けようとすると、すでに開いていた。
私より先に誰か来ているらしい。
茶の間には伯母がいて、面倒くさそうにコタツにもたれて座っていた。
伯母の前には箱に入った書類が用意されていた。
この伯母とは疎遠で、私は彼女が好きでなかった。
自宅に入られ、勝手に茶の間で気の抜けた格好をされていることが、不快だった。
家族との思い出が汚される気がした。
伯母の方も、私のことなどどうでもいいようだった。
たまたま伯母以外に親類がいないので、仕方なく書類を整えている、という感じだった。
お互いそうだった。
最低限の会話しかせず、少しだってこの人との時間を持ちたくないと、お互いに思っていた。

書類に関して話をしようとすると、
「なあに?何の書類?」
と、友人が覗こうとした。
プライベートにまで踏み込ませる気はなかったので、
「私遅刻していくと思うから、学校行ってていいよ」
と、追い出そうとした。
「ううん、大丈夫。待ってる」
と、友人は言った。
「待つな、早く家から出ていけ」
と私は思ったが、口には出さなかった。
「ここにいたいならいれば?」
と、私は冷たく友人に言い、
「外で話しましょう」
と、伯母に言った。
伯母は、
「どっちでもいいけど」
と、本当にどうでもよさそうに答えた。

外へ出るために玄関へ向かうと、友人もついてきた。
私はうんざりしていた。
空気くらい読め、嫌われていることに気づけ、と思った。
伯母は、書類を外へ持って出る準備をしているらしく、まだ茶の間にいた。

伯母からすれば、実家なのだから好きに過ごして当たり前、という感覚なのだろうが、私には、余所の人が自宅で我がもの顔をしている、という感じしかしなかった。
不愉快だった。
大切な場所を土足で荒らされたような気分だった。
友人についても、本人は親友とでも思っているのか、尽すような態度や私のプライベートは教えてもらって当たり前、という態度が気にくわなかった。
伯母とは必要最低限話したくなかったし、友人とはできることなら話もしたくないと思っていた。
二人が嫌いで、私は始終嫌な思いをしていた。
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