夢をメモするからユメモ。秩序も筋道もないユメモ。
高校生くらいだった。
小学・中学と一緒だった男の子に告白された。
少し好きだったから、揺れた。
彼は結構に強引で、まだ私が返事を決めかねているというのに、抱き締めたり甘い言葉を口にしたり、まるでもう恋人になったかのように振る舞う。
私も、彼のことは嫌いでないので、それが嫌じゃない。
しかし私には遠距離の彼氏がいる。
そのことは彼も知っている。
だから私は、嫌ではなかったけれど、彼のそういった態度を許してしまっていることの、彼氏に対する罪悪感はあった。
彼氏に話したら、
「ゆきの気持ちに任せるよ」
と言われるような気がしたので、私は彼氏には話さずに一人で迷った。
彼氏の色がたくさんついた携帯は使用をやめて、その結論が出るまで古い携帯を使うことにした。
それは彼も気づいているようだった。
放課後に行われる補習授業(必須)を受けたいと思ったが、毎日のように彼が傍にいさせようとするので、何日か受けられない日が続いた。
ある木曜日に、
「いい加減授業に出ないと。まだこんなに出てない授業があるんだよ」
と、彼に時間割表を見せた。
時刻は午後7時35分。
7時半からの授業があれば、間に合うと思った。
彼も、私の授業を受けたい気持ちは理解してくれたようで、一緒に時間割を覗き込んだ。
しかし、私の時間割には、木曜の授業はほとんどなく、早い時間に1コマぽつんとあるだけだった。
彼は満足げにしていた。
遅い時間なので帰ることにして、外へ出て父に電話をした。
遅すぎて帰るためのバスがもうないのだ。
父は丁度仕事の帰りで、通り道にある私の高校は過ぎてしまっていたが、戻って迎えに来てくれるとのことだった。
電話は電波の関係なのか、何故か一度切れた。
私が彼に半ば振り回されるというか、引きずられていることに関して父は、私が迷惑していると思ったらしく、
「住所まで教えたのは軽率だったと思うよ」
と言っていた。
ちなみに私が彼に住所を教えたのではなく、補習授業を受けるための用紙に書き込んだのを彼が見たのだ(しかし私はそれを止めなかったが)。
電話を終えると彼が少し離れた後ろの方へ立っていて、
「彼氏?」
と尋ねてきた。
「お父さん。迎えに来てくれるって」
と、私は答えた。
いつも自信たっぷりで、まるで私が彼を選ぶことは間違いないとでも思っているかのように振る舞っていたが、彼にはやはり確たる自信などなく、心では不安を抱えていたのだと感じた。
私は、遠くにいても結婚まで考えていてくれる彼氏と、近くで分かりやすい愛情表現をたっぷりしてくれる彼の間で迷っていた。
彼氏とは、彼ほどに接することはできない。
しかし結婚という、現実的な二人の将来を考えてくれている。
彼は学生で、将来のことなど考えておらず、ただ今、好きな人と恋愛ができれば満足と思っているようだと、私は感じた。
彼を選べば、毎日が明るさを増すだろうと思われた。
その代わりに、将来の展望は不安定になる。
私は、迷いながら目覚めた。
小学・中学と一緒だった男の子に告白された。
少し好きだったから、揺れた。
彼は結構に強引で、まだ私が返事を決めかねているというのに、抱き締めたり甘い言葉を口にしたり、まるでもう恋人になったかのように振る舞う。
私も、彼のことは嫌いでないので、それが嫌じゃない。
しかし私には遠距離の彼氏がいる。
そのことは彼も知っている。
だから私は、嫌ではなかったけれど、彼のそういった態度を許してしまっていることの、彼氏に対する罪悪感はあった。
彼氏に話したら、
「ゆきの気持ちに任せるよ」
と言われるような気がしたので、私は彼氏には話さずに一人で迷った。
彼氏の色がたくさんついた携帯は使用をやめて、その結論が出るまで古い携帯を使うことにした。
それは彼も気づいているようだった。
放課後に行われる補習授業(必須)を受けたいと思ったが、毎日のように彼が傍にいさせようとするので、何日か受けられない日が続いた。
ある木曜日に、
「いい加減授業に出ないと。まだこんなに出てない授業があるんだよ」
と、彼に時間割表を見せた。
時刻は午後7時35分。
7時半からの授業があれば、間に合うと思った。
彼も、私の授業を受けたい気持ちは理解してくれたようで、一緒に時間割を覗き込んだ。
しかし、私の時間割には、木曜の授業はほとんどなく、早い時間に1コマぽつんとあるだけだった。
彼は満足げにしていた。
遅い時間なので帰ることにして、外へ出て父に電話をした。
遅すぎて帰るためのバスがもうないのだ。
父は丁度仕事の帰りで、通り道にある私の高校は過ぎてしまっていたが、戻って迎えに来てくれるとのことだった。
電話は電波の関係なのか、何故か一度切れた。
私が彼に半ば振り回されるというか、引きずられていることに関して父は、私が迷惑していると思ったらしく、
「住所まで教えたのは軽率だったと思うよ」
と言っていた。
ちなみに私が彼に住所を教えたのではなく、補習授業を受けるための用紙に書き込んだのを彼が見たのだ(しかし私はそれを止めなかったが)。
電話を終えると彼が少し離れた後ろの方へ立っていて、
「彼氏?」
と尋ねてきた。
「お父さん。迎えに来てくれるって」
と、私は答えた。
いつも自信たっぷりで、まるで私が彼を選ぶことは間違いないとでも思っているかのように振る舞っていたが、彼にはやはり確たる自信などなく、心では不安を抱えていたのだと感じた。
私は、遠くにいても結婚まで考えていてくれる彼氏と、近くで分かりやすい愛情表現をたっぷりしてくれる彼の間で迷っていた。
彼氏とは、彼ほどに接することはできない。
しかし結婚という、現実的な二人の将来を考えてくれている。
彼は学生で、将来のことなど考えておらず、ただ今、好きな人と恋愛ができれば満足と思っているようだと、私は感じた。
彼を選べば、毎日が明るさを増すだろうと思われた。
その代わりに、将来の展望は不安定になる。
私は、迷いながら目覚めた。
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