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夢をメモするからユメモ。秩序も筋道もないユメモ。
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ゆき
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女性
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夢をメモする習慣があると脳が活性化するというのは本当だろうか。

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学校で体育の水泳の授業がある日に、水着を忘れてしまった。
怒られるのは嫌だなぁ、と思いながら授業へ向かったが、誰もいない。
はたと気づけば、今日は水泳なので、授業はプールで行うのだ。
私は慌ててプールへ向かった。

授業は既に始まっており、皆が準備体操をしていた。
体操の途中なので体育の教師に声をかけづらく、少し体操を眺めながら、どうしたら良いものかとオドオドしていた。
やがて体操が終わり、皆がプールへ向かった。
やっとチャンスが来たと思い、私は小さな声で教師に声をかけた。
「先生、あの…」
怒られるのが怖くて、ビクビクしていた。
しかし、私の予想に反し教師は、
「水着を忘れたんだろう。誰にでも忘れ物はあるから仕方がない」
というような言葉を、怒ることなく返してきた。
それで私はホッとして、見学をすることにした。
プールは健康ランドか温泉のようで、あたたかかった(確かお湯がかかったか、足元に流れてきたお湯があたたかかったのだ)。

授業では、創作ダンスをしていたらしく、発表の時間がきた。
小さなステージに4・5人一組で、それぞれの作品を発表していく。
中でも、一際上手なグループがあった。
そのグループは、動きがさすがにぎこちないものの、表現力を感じさせるパフォーマンスがあった。
演技者はステージから降りて、観客(他の生徒)と接することをダンスの中の一つとして組み込んでいた。
前の方の席で見ていた私は、頭に触れられるか触れられないかのあたりで手を止められ、それも楽しめた。

ところが、緩やかな動きで演技者が移動し、片足をある観客の胸か顔辺りまで上げた時だった。
「ちょっと、こんなとこに足を持ってきたら危ないでしょ!」
怒ったような声で、ヘッドホンをつけた女生徒が言い、足を手で払うようにした。
彼女はいわゆる「荒れた生徒」で、授業には真面目に参加しておらず、音楽を聴きながらお喋りをしたりしていたので、発表をほとんど見ていなかったのだと思う。
そして、顔の近くで上げられた足から蹴りを連想し、声を上げたのだと思う。
演技者も、その対象となっていた観客の生徒も、どうしていいのかわからないという風で、困った顔をしていた。
私は近くにいたので、発表を邪魔されたことや妙な言い掛かりに少々腹を立て、彼女の腕を掴んだ。
「Kさん、発表をちゃんと見てたの?見てたなら、この足が危なくないことはわかるはずだよ」
言われた彼女は、面白くなさそうにして、何事もなかったかのようにまたお喋りへ戻った。
教師は、一部始終を見ていたが、近くにいた私の方が先に注意をしてしまったようだった。
彼の、悪い感じのない視線を私は感じた。

授業が終わり、水着を着替えるクラスメイトたちより先に、体操着から制服になった私は一人で教室へ向かった。
白い渡り廊下を渡り終えた頃、髭とメガネの、細身の男性に出会った。
スーツの彼は、校長のような理事長のような、とにかくそんな感じの立場の人だった。
彼と少し他愛もない話をしていると、丁度昼休みだったので、近くのコンビニへ昼食を一緒に買いに行こうと誘われた。
私は、何故か彼に気に入られていたので、断った。
自分に好意を持っている男性には要注意、それが私の頭には絶対の掟のように在った。
しかし彼は強引で、肩を抱くように掴んで半ば無理矢理私を連れて行こうとした。
髭面の彼は終始笑顔で、楽しそうだった。

しかし私には迷惑なので、一応角が立たないようにと笑いながら、
「やめてください」
と言った。
そう言いながらも私は、彼と仲の良い方だったので、そのじゃれるようなふざけたやりとりを、本当に楽しんでいた部分もあった。

やがてクラスメイトのチラホラ戻った教室で、やっと彼は私を離してくれた。
制服が乱れてしまっていたので、慌てて直した。
スカートにいたっては、金具が外れ脱げそうになっていた。
私は結構抵抗したのだ。
友達に手伝ってもらって直していると、壁際の男子からからかいの声がいくつも飛んできた。
プールで私が注意したあの女生徒の仕業だと思った。
中には、私がその日生理だと、嫌な笑いを含んで飛ばされる声もあった。
しかしそれは確かに間違ってはおらず、乱れたスカートの中を見られてしまったのだと思った。

制服を整え終わって、昼食の準備をしようと、私は鞄から財布を探した。
校内の購買(そう言えば、この購買は以前夢に見た場所と同じ感じがする)か、外のコンビニか、どちらへ行こうかと考えていると、遠慮がちに声がかけられた。
「ゆきちゃん、お昼買うんだったら一緒にコンビニ行かない?私丁度今日発売の雑誌も欲しいんだ」
私が体育であの女生徒に注意をした時に、ダンスの発表をしていたグループの2人だった。
いつも一緒に昼食をとっている友達ではないが、仲の悪い方でもない。
友達はお弁当を持って来ることがほとんどで、昼食を買いに出る人は、確か滅多にいなかった。
私は、彼女たちが男子の煩いからかいの中から私を連れ出そうとしてくれているのだと気づいたので、ありがたく好意を受けることにした。
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