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夢をメモするからユメモ。秩序も筋道もないユメモ。
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ゆき
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女性
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夢をメモする習慣があると脳が活性化するというのは本当だろうか。

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翌日世界史のテストがあったので、私は徹夜をした。
母が、
「もしかして寝てないの?」
と、朝になって声をかけ、それで私は、そういえば寝てないな、と思った。

世界史の時間、私は教室に机を並べるクラスメイトとは別の場所に机があった。
そこは、何処かへ続く階段の途中のようで、落下防止らしい格子の合間から、教室を見下ろすことができた。
私はあるクラスメイトに、些細なことを質問し、彼女は答えてくれたが、授業中にはふさわしくないことまで話し続けた。
私と彼女の距離は離れているので、当然声は大きくなり、授業の妨げになることは明らかだった。
私はしばらくは控え目に相槌を打っていたが、彼女のお喋りはいつまでも止みそうにないので、
「また後で聞かせて」
とだけ小さく言って、机に向かった。
それでも彼女は喋り続けており、教師に注意されてやっと止めた。

黒板を見たり、教師の話すことを聞きながら、私には世界史は必要ないから、と半ば聞き流していた。
そういう生徒は何名かいたようで、その教師は、
「必要ないと思うことでも、全部ノートに書きなさい」
と言って、黒板に並んだ文字を彼らが写すための時間を少しとった。
私も慌ててノートを開くと、新しいノートの表紙裏には横幅が通常ページの3分の2ほどになった一枚が貼ってあった。
下敷きを挟もうとしたがサイズが合わないので、右側の表紙ではない部分から書き始めようと思った。
しかしそちらも、1枚目は横幅が通常より小さかった。
表紙裏に貼られた一枚よりは大きかったので、下敷きを挟んでみたが、やはり書きにくかった。
仕方なく私は次の紙の裏面から使うことにした(一枚目は次の紙に貼りつけてあったので表は使わないことにした)。
ようやく私がノートの準備を整え、黒板を写し始めた頃、教師がそれを消し始めたので急いで書いた。
「必要ないと思うことでも書いておくこと」という文は写し取れたが、その下に書いてあったことは、消される前に何とか記憶し、急いで書き写さなくてはならなかった。

外が暗くなってもまだ、授業は続いていた。
少しの休憩なのか、私達はスーパーにいた。
私はカートに乗せた籠の中にいっぱいの商品を入れていた。
クラスメイトが、スーパーの隅にあるいくつかの長机に座り、私を呼んだので行ってみると、
「ゆきちゃん、デオドラント持ってない?」
と少し潜めたような声で言われた。
私は、あると答え、買い物籠の中に入れていた自分の荷物を探した。
籠の一番上に、見覚えのない、濃いパールピンクの徳用スプレーが乗っていたが、それは私の使っているメーカーのものではない。
底の方からやっと見つけて彼女の元へ戻ると、
「デオドラント貸してって言ったんだよ」
と笑われた。
私が差し出したそれは、青いキャッツアイのビーズで作ったブレスレットだった。
私はまた、荷物の中を探し、今度こそ目的の物を見つけると、彼女に渡した。

籠へ戻って、
「これ誰の?」
とスプレーを指すと、教師が自分の物だと言って歩み寄ってきた。少しの間置かせてもらった、と彼は言うと、それを持ち男子の元へ向かった。
何かの「お仕置き」に使うらしい。

そうしていると、母が来た。
まだ授業が終わらないことを知ると彼女は、
「こんなに授業が長引くというのはどういうことですか」
と教師に文句を言い始めた。
生徒達が不真面目だからだと彼が答えると、
「娘は昨日テストがあると言って寝てないんですよ!?」
と教師を責めるように言った。
教師は、もうじき終わらせるというようなことを言い、彼女は自分の買い物へ戻った。
「終わったら電話しなさい」
と母は言ったが、私は、もう少しで終わるのに待っていてはくれないのか、と少し残念だった。
そして、多分授業が終わっても連絡はせず、真っ暗な夜道を携帯で遊びながら一人歩いて帰るだろう、と思った。
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